FC2ブログ

巡個展「御法度」





期間が長いからどこかで行けるだろう、なんてたかをくくっていた私は大馬鹿野郎で

最終日、閉店まで一時間に滑り込ませていただき、拝見しました

巡さんの作品。

百日紅さんへうかがったのは、実に三年ほどぶり。

行きたい行きたいと念じながらいつもタイミングを作れなくて。


最後の一つだった限定のコーヒーゼリーと、ミルクとブランデーの紅茶をいただきました。

コーヒーゼリーはにっきのアイスクリームと塩味のあるビスケットがのっていました。

先に紅茶をそのまま飲み、ミルクを入れて飲み、ブランデーを入れて飲み、として

溶けずに丸いままあるアイスクリームに「よく冷えていてまだかたいかな」と匙を入れると

くしゅくしゅ、と溶け出るように崩れて。

さきほどの見た目がまぼろしのようでした。

ゼリーに刺し入れれば、くちゅ、ぷり、なんて音がして。

巡さんの作品に囲まれる環境もあって、私はずっとドキドキしていました。

美味しかった…最後の一つが残っていてよかった…


さて、巡さんの作品を見ながら。

私は嫉妬に苛まれました。

表現したいことを、ぶつけている巡さんに。

そしてB子さんに。

なぜだかわからないのですが、私の心はA姉さんになってしまったのですよね(笑)

妹の秘密を見てしまったような。

自分の惨めさと、妹への同情と。

自分が信じていた幸せな日常(知ってしまうまでは現実であった)への嫉妬。


見に行けなくても、仕方なかった。

そう言い訳するために、冒頭のようにしてたんじゃないかって思っちゃうくらい。

だって見てしまえば、私はこうして乱されるし。もどかしくなるし。



…素直にいえば、行けてよかったがちゃんと本心です。

百日紅さんへも巡さんの作品を見にも、また行きたいです。


スポンサーサイト

米山真人写真展「汽車旅風景」


米山真人さんの写真展「汽車旅風景」を見てきました

会場はお部屋が二つに分かれていて、奥のお部屋へ行くまでの作品は物語(自分の生活とは別の世界)に誘われるようで、そのどんつきに今回の葉書になっていた、水辺の電車の写真がありました。

(水辺の線路、電車という光景がとても好きなのです

お部屋の中が見えた時に一番に見える、夕焼け色の中にある線路の写真(左からカーブしていく構図)

初めに見た瞬間は「こういう景色がどこかにあるのだな」というだけ(?)だったのですが

これがお部屋一周してから左側から見るとまったく受けるものが違って。

線路が左から入ってるせいもあるかも知れない。

まるでそこの生活の中にいる当事者のような、または過去そこで過ごしたことのある人物になったような

懐かしさと胸の苦しさがじわっとやってきました。(これは最後のはなしなのだけど。

お部屋に入ってから左側周りに見たのですが

鉄道、電車の写真というよりも

(本当にごめんなさい。私は撮り鉄にいいイメージがなくて、だから電車の写真というのも、電車だけがかっこよく写ってるってなんか撮った人間の自己満だなーみたいに思ってる部分がありました。(あ、でも、米山さんが作品でそんなことなさらないってわかってたので、安心して見に行きましたよ

そこにあるものと(風景も、自然も、人も)調和しながら暮らす、営むものものを写していて
入ったときはそれを覗くだけのような気分で(とくに、女性が窓に映っていて窓の外を眺めているような作品のせいかな)(他人事というか。そういうものが存在するのだなーみたいな気持ち
でも、なぜだか、自分事になっていってしまう、
自分の知る景色でも出来事でもないのに、私の記憶や感情をつつくものがあって
人と接していたい(くせにうまく関係を築けない)自分を曝露されるように思いました。

こうして自分の中に入ってくる作品は苦手です、必死で繕っても意味がないというか(笑)
(↑悪い意味ではないです)

中を撮ってもいいよ、と言っていただきましたが

あの作品は空間や配置も含め、ぜひ現地で見て欲しいです。

6/9までやっているそう。

どのお写真もほんとうに素敵でした。。

巫女の末裔 村田兼一写真展


神保町画廊さんで開催された村田兼一さんの展示を見に行きました


巫女の末裔ってタイトルがすでに背徳的…

概念なのかも知れませんが、タイトルだけで色々考えちゃう

巫女をやめた人の子孫、巫女だった人(巫女やめて巫女とは違う人物に生まれ変わった的な)

月乃ルナさんというモデルさんが、(おそらく何度も村田さんの作品で見ているはずなのに)とんでもなく魅力的に見えて
人間ではない、もっと神聖ななにか
神様から愛を注がれて当然の存在に感じました

村田さんの作品の中にいる人物はいつも幻想的ですが

今回はもう少し、人間も目にできるところにいそうな感じがしました

現れた神様的なね…

pinkuma×酒井よし彦 二人展 紅螺紅裸-kurakura-



扇情カメラマンの酒井さんが展示されてるのを知って、見にうかがいました

わー…タイトル通り、くらくらする。

妖艶なモデルさんがレンズの向こう側のこちらまで誘ってくるような感じ。

個人的には、その雰囲気とはちょっと違ったように見えた、窓辺で膝たちした後ろ姿の女性の写真がいいなって思いました。

哀愁的…

こんなえっちなおねいさんに憧れますね…

酒井さんが撮ったらどんな女の人でもこういう一面を引き出されてしまうのかもなって思いました。

Syndrome_Mako




ゴールデン街にあるtomorrowさんで開催された真子さんの展示を見に行きました

ツイッターで気になってから、行こう、行こう、行こう、としながら

いろんな理由で最終日の滑り込みとなってしまいました


真子さんの男性面(通常時お仕事時とか)である米山さんにお会いしたこともなくて

なのでツイッターでの印象ばかりが先行していたのですが

呟かれるイメージよりもしっとりしたお方で

作品の中に存在する、四役こなす真子さんとも異なる真子さんがそこにいて

真子さんがいて完成する空間感が強かったです

真子さんが誕生した経緯や最近の動向、作品のフィクション世界とリンクする真子さんの現実を聞いていて

とても興味深かったです

偶然にもマーガレットさんもいらっしゃって。

この作品の面白さはそう見えるだけ作り込んでいること(ロケーションなど含め)、歌舞伎だってその舞台だからこそ見えるじゃない

と言われて、わーそれか、と思った


どの作品を気に入ったかの話についてもその理由をまとまらずべらべら並べていたのだけど、マーガレットさんにそのよさを的確に簡潔に示された瞬間に、なんでこんなに私は受け取り表現することができないんだろうって凹みましたし、マーガレットさんに対してさすがだ…ってますます憧れの眼差し…



真子さんの性別の超越の仕方が羨ましかった

トラウマも覚える写真の中に(真子さんの実体験が伴っているから、フィクションなのに生々しさがあるせい)

変化(へんげ)する技術を持つ真子さんがいる

きっと米山さんに会った時、私は気づかないと思う



花柄のワンピースで地面に寝そべる写真が好きでした

唐突に遠目にみる、真子さんだったんだってマサトくんについて想う瞬間

頭と下半身が分断される、性犯罪被害者の感覚(の乗り移ったマサトくん



欲情する次回作が楽しみです