治療院のおかたづけ。





写真はまっさらになった治療院の中。


約一年三ヶ月お世話になったお部屋の片付けをしました。

短い間でしたが初めての経験が詰まった、思い返してみれば思い出深い場所です。

物件探しに始まり
(鍼灸の施術所として利用する旨を話すと多くの家主さんにはその時点で断られ、内覧することもできませんでした。また「鍼灸ってなに?え?マッサージもするの?風俗の待機所とかでの利用ですか?」と言われ鍼灸の知名度の低さも目の当たりにしました。最終的には鍼灸に理解のある不動産屋さんの仲介で理解ある家主さんのお部屋を借りられましたが、その前に仲介をお願いしようとした不動産屋さんのかたも「鍼灸…?」という場合もあって、その都度やや落ち込みました。)
保健所への確認、届け出、調査をし
(場所の最寄り駅は新宿でしたが住所は渋谷区代々木で、渋谷保健所の管轄でした。施術所の開設は色々と規定があるのですが渋谷区の保健所はとても臨機応変に対応してくださり、同じ建物内に他にも鍼灸院があることも手伝って比較的スムーズにいきました。)
ベッドや衛生用品、家財を買い揃え
家族に手伝って貰いながら搬入、
自分が患者さんに提供したいと思う空間ができてからも、だからといって勝手にお客さんがくるわけはなく(折角ご連絡いただいてもタイミングが合わなかったりすることもあった…)
でもできる勉強は重ね、お越しになるかた一人一人に真剣に向き合い…
最初からずっと精一杯にやりましたが、余裕がなかった気もするしもっとやれた気もします。

最後も家族をかりだして搬出し、一人でお掃除しましたが
空っぽになったお部屋を見てなんだかちょっと寂しくなりました。

よい場所だったと思います。

建物の造りからか新宿にあるけど敷地内に入ると落ち着き、木々のお陰か季節感もありました。

建物の上階からは明治神宮前が見え、そこからの気が来てるのか(オカルトちっくって笑ってください(笑))南側の窓からはパワーを貰っていて気持ちよかったです。

…同じフロアのお部屋が開けっぱなしで喫煙してると廊下が臭くてたまりませんでしたが( ´△`)


お越しくださったみなさん、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。


次の場所もよいところがみつかりますようにっ
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3331 千代田芸術祭 2013 アンデパンダン

末広町駅近くにある(つまり秋葉原とか御徒町からも近い)3331 Arts Chiyodaで開催の
千代田芸術祭を見に行って参りました。


この芸術祭を知ったきっかけはTwitterでフォローしているいーえるさんというかたのツイートを拝見したことで

いーえるさんの作品が気になった私は芸術祭の概要をよく確認せず会場へ行きました。

(千代田芸術祭は展示だけでなく映像とかパフォーマンスとか物販とか音楽とか色々企画されていて、計画を練って行けばそれらも見ることができました。しかし私はいつものように無計画に行ったので、今回拝見できたのはメインギャラリーで行われていた展示のみです。(プラス、一応初めて行く場所なので館内をぐるりと。)なので拝見した展示部門に関する感想を書きます。)


因みに、私がいーえるさんをフォローしたきっかけは

Twitterの検索機能で、私が見に行った展示をいーえるさんもご覧になっていたことを知って
どんな人だろうと気になり断りなくフォローしました。
(はっきり言って自分の行動が気持ち悪いです。)

同じ展示を見たかたが作る作品はなんだか気になります。

そして今回、千代田芸術祭への出展を知り、やったー作品見られるーなんて見に行ったのです。
(気持ち悪いのはわかってるのでつっこまないでくださいね。)


さて、前置きはこれくらいにして。


と言いたいところですが、展示の感想前にもう少しお付き合いください。

始めに書いたように会場である

3331 Arts Chiyoda

へ行くのも初めてだったのですが

会場に向かう最中、路地に入ったあたりで

目眩と吐き気がしました。

ああ、こりゃいかん、私に合わない場所なのかな、なんて堪えながら向かい

建物の前に辿り着いてなんとなく理由?がわかりました。

学校の跡地だ、ここ。

(帰宅後3331 Arts Chiyodaについて調べて、やはり跡地で、自分のことが気味悪くなりました。)

甦る、嘔吐続きの登校…校舎が見えるとたちまち起きる目眩…(学校に行きたくなくて
どんだけトラウマなんだっ!ここは私の通っていた場所じゃないよっ!と言い聞かせて
謎の不調がおさまってから入りました。

(やっと前置き終わり(´Д`))



メインギャラリーへ入る前にえんぴつと投票用紙を渡されました。

三つ気に入ったものを書いて投票する仕組みでした。

多くの作家さんの作品があったので
まずは直感で気に入り、そのあとどこが自分の気に入るポイントなのか分析できる作品に投票しようと決めました。

なんだか好きな作品はたくさんあるかも知れないので、評価基準を自分の好みの枠に近いものとすることにしたのです。

他の展示を見る時もそうですが、多くのものを見る時は体力気力も含めて全身全霊は難しいので
目は通すけれども見たいもの以外は見ない、というやり方をします。
(意味不明かも知れませんが、見るけど見ない、みたいな)

もしかすると見たいものでなくても時間をかけて見れば好きなものに転じるかも知れませんが、なかなか自分自身がそこまで追い付かないという。情けない!


とくにいいな、と思った作品の感想を書きます。


作品番号026
『舟を、渡る』
福重美幸子さん

色とりどりの船が配置された立体?作品。
遠くから作品を見た時点で心引かれました。
カラフルで半透明な具合(船も四角い紙も作品全体が)、壁と床を伝う作品(立体感というか、作品の外側にもその世界観が滲み出てるように感じました。)
船が真っ直ぐに並んでいても、船の形状が舟形、曲線なので引き締まった線ではなく柔軟な印象を受け
船の周りにある四角い紙?達がよりその印象を強めているように思いました。
色とか形も含めて、その作品のある空間がよいなと感じました。


作品番号088
『Podophilia』
E.L.さん

人の下半身に光の線が巻く写真作品。
つやつやしたケース?カバー?のせいか
中にある写真の、写っているものの質感がとてもよく伝わっていいなと思いました。
(カバーとの対比みたいな。)
青白い光の線がそこにのっていて、青白い光となると普段なら冷たくて鋭い印象を受けるけど
でも線は滑らか、曲線なので被写体の女性と思われるかたの下半身の線と柔らかく交差していて
写真全体の色みは青くて静かな感じだけれども丸い印象のする作品でした。
いーえるさんの作品、見られてよかったです。
(目的として見に行った作品だからといって気に入ったものにあげたわけではありません。贔屓目なしでの感想で、好きなものです。)
ただ、私の身長のせいか、カバーがちょうど蛍光灯の光を反射して中身の写真がきちんと見られる角度?に立つのが難しかったです。
真正面から見たかったなとも思いました。
(平均的な身長の人には見易い位置での展示だったかも知れません。)


作品番号183
『R&B 13-3331』
土屋克也さん

モノトーン写真に赤い紐が十字に架かった作品。
写真も何かを細かく結んだような被写体で
そこに赤い紐(写真の平面?に対しては立体な感じ)がやや斜めに十字にかかり
でも拘束感とかきつい感じはせずに、贈り物を差し出されたみたいに思いました。
黒白写真に赤の線というのが自分の好むポイントで、そこに紐があったので尚更好きました。
写真のコントラストの具合も強めで好みでした。


他にも、白黒で爬虫類みたいなのが描かれた絵とか、チョコレートでコーティングされたみたいな被写体の写真とか、写真を編集?融合?させたのか人や物から植物の涌き出る写真とか、いいなーと思うものはありました。
(でも投票しなきゃだし強いて選んだよ)

たくさんの作家さんの作品が見られてとても良かったと思います。


それから、別の階もうろうろして

作品も含めて凄くいい空間の部屋があって、でも作家さんの名前とかをメモるの忘れてしまって
またどこかで出会えたらいいなと思ってます。

いーえるさんのご友人のご友人という平井友紀さんというかたの個展も別フロアでされていたので寄ったのですが
いらっしゃるかたがなにやら深刻そうに会話中だったので、さらりと作品を見て出てきちゃいました。
(案の定私が退場すると出入口を閉められていたので、なんだか悪いタイミングで入ってしまったのかも、悪かったな、と反省…)


出だしは校舎へのトラウマからか困った出来事もありましたが
展示場所としても面白いし、また何かの展示を見に行きたいと思います。

いいなと思った作家さんは他にも作品を見る機会があったらいいな。



追記:
チラシを確認してメモるのを忘れた好きになった作家さんがどなたか判明した。田中和人さんというかた。また作品見たいな。

酒井敦 展 写真百物語 蛇喰(じゃばみ)の巻






神保町画廊さんで開催中の酒井敦さんの展示に行って参りました。

酒井さんの作品を拝見するのは初めてでしたが

画廊のHPに載ってるものを見たり、既に展示を見たというかたから感想を聴いたり

事前情報で楽しみにしていました。





始めに壁にかけられた作品を拝見し、酒井さん(の作品)が出てらっしゃる本などを見ました。

酒井さんの作品は、
『すべてモノクロのフィルムで撮影し、モノクロでプリントしたものをセピア彩色し、コットンにしみ込ませたインクで 黄、緑、赤などを使ってぼかすように彩色していく。』(神保町画廊さんのHPより抜粋)
という手法なのだそうですが

私の中にセピアの写真というのは
ディジタル写真を加工ソフトでぱっと変換したものしか想像になくて
黒白写真(グレースケール?)みたいな具合で茶色のような黄土色のような色味になった写真のイメージしかなかったのです。

なのでどうあるのがセピアなのかを、きちんとわかっていなかったせいもあるのか

時間の経過を感じさせるように工夫された写真、
日焼け(失礼かも…でもそう言うのがしっくりくる)したふうに日差しの入った痕跡のある写真
そう印象を受けました。

静止画なんだけどそこに時があって動画みたいな感じ。

色づいた部分が、そこだけ鮮明な記憶に見えて
(私の記憶には赤色が残りやすい)

ほかはぼんやりした、あれは幻だったのか?と疑うような景色。

それが写真に妖艶さをもたらしていて

お話(連載していたというもの)も読んでみたくなりました。

この世のものでない雰囲気が好き(ちょっと異世界にいっちゃったような)

絵本を読んだりしても(こちらはモクレンのおじさんが出てくる写真絵本)雑誌をみても

酒井さんの作品は好きだなと思いました。

また見たいです。


雑誌などを拝見して酒井さんご本人の写真を見て

展示された写真とは印象の違う人だ!と思いました。

残念ながらご在廊でなかったので直接お会いしたりお話しをうかがったりはできませんでしたが

写真の印象はとても明るくて真っ直ぐをみているかただなーと受けて

まあ毎度のことですが作品と作者を結んではいけないなーと思ったり。
(語弊がありそうですが、もちろんそのかたの作品なのです、でも単純に「暗い物語を書くひとは暗い人だ」とか「裸を撮るひとはすけべだ」とか(この類は私は思いませんが)どこで作品と作者の人柄を考えてしまうのをなくしたい)